
鳳凰騎警団白組名簿帳:壱
名前:桃里(トウリ)
性別:女性
所属:鳳凰騎警団白組
年齢:25歳
狩猟を生業としている家系の娘。 世は鉄砲の時代となりつつあるようだが、
弓矢を愛用し狩りの相棒として、鷹(マツ)、犬(タケ)、小猿(ウメ)を
飼い慣らしている。
雉崎の寺の信徒であり、殺生を生業としていることに対する後ろめたさを
雉崎の説法により救われてきた恩義から入団を志願した。
大柄で女性らしい恰好をしても似合わないことを 気にしているにもかかわらず、
大食家かつ酒豪。割と大雑把で淡々とした性格のようである。
「(もぐもぐと飯を食いながら) 腹が減っては戦はできぬと
いうからな……食わねば食わねば……(もぐもぐ……)」

鳳凰騎警団白組名簿帳:弐
名前:羽鳥峰 駒子(はとみね こまこ)
性別:女性
所属:鳳凰騎警団白組
年齢:18歳
真面目な田舎者。ちょっとミーハーなところも。都会に弱い。
田舎の剣術道場では一番の腕前で、男顔負けの剣の使い手だった。
この力を平和のために!と意気込んで上京してきたが、いざ鳳凰騎警団に入って
みると自分以上の実力者揃いですっかり恥じ入り、入団直後は小さくなって廊下の隅をこそこそ歩いていた。
せめてと思い掃除や洗濯に励んでいるが、もしや自分が白組に配属されたのは
このためだったのでは……と少し疑っている。
最近は遠慮がなくなってきて、誰かが散らかしっぱなしにしているとすぐ怒るようになった。
戦場では逆に怒られ、助けられてばかりだが、根性だけは一人前で、いつか白組の皆に背中を預けられる仲間と認めてもらえるよう、へこたれずに頑張っている。
「誰ですかッ、こんなに散らかしたのは!
私の箒の餌食になりたいんですか!?
……はあ。私ったら、今日も箒振り回して何やってるんだろう。
よし決めた、散らかした人をとっ捕まえて
稽古をつけてもらいます。逃がしませんよ、お覚悟!」

鳳凰騎警団白組名簿帳:参
名前:白涛(しらなみ)
性別:女性
所属:鳳凰騎警団白組
年齢:14歳
両親を亡くし齢三つで孤児になってしまったところを10年前の当時16歳だった紅桜に拾われる。
両親はちょうど4歳になる誕生日の前日に死んでしまった。幼さ故に記憶は朧げ
だが、毎年の自身の誕生日は素直に喜べない様子。
現在身長154cm。まだまだ成長期で年々伸びている。(最終的に17歳頃162cmで
止まる予定…)
身長でも戦闘でも紅桜を追い抜くのが目標。剣術で頭角を現し、長刀を愛用する。
「嫁ぐには私は傷がある……だから、剣で恩を返すの……。
あの人より強くなって、今度は私が守るよ……」

鳳凰騎警団白組名簿帳:肆
名前:一堂 一六八(いちどう いろは)
性別:女性
所属:鳳凰騎警団白組
年齢:18歳
曲がった事が大嫌い・正義感の塊のような両親の元に生まれた娘。
自身もその教えの通りに育ち、国非公認でも正義のためならば良し!と期待を背負って鳳凰騎警団に入隊した。生真面目、潔癖、真正直と、かなりお堅い性格。
目の前でいかがわしい発言をしようものなら得意の薙刀の餌食になるらしい。
世に平和が訪れたら、綺麗に着飾って人並みに恋して……という夢があるが今は
我慢の時。しかし、他の隊員の証言によると、組長の菊が居る場面では気合が
3割増しに感じるのだとか。
「そこの悪逆無道の人でなし!
悪い行いをすれば必ず自分の身に返ってくるというもの。
今すぐ心をいれかえてお縄につきなさーい!」

鳳凰騎警団白組名簿帳:伍
名前:紅胡蝶(べにこちょう)
性別:女性
所属:鳳凰騎警団白組
年齢:不明
日華帝国のとある花街の伝説的な芸者。
類い稀な美しさと洗練された所作は見る者全てを魅了してしまうため、本人が
お座敷に上がるのは国家的な来賓のときのみで、通常は芸者たちの師匠として芸を教えている。
生まれも育ちも花街。この場所が自分がいるべき場所として愛しているため、自らの目が届くうちは花柳界には一切の悪があってはならないと考えており、不穏な動きがないか常に目を光らせている。
今までは密かに騎警団に情報を流していたりもしていたが、その人脈と腕をかわれこのたび正式に入団することとなった。
武器は特殊素材の弦と扇。身を守る程度のことはできるが、主に情報収集と弦で罠を張ったりする戦闘部隊のサポート的な役割。
ちなみに年齢に関しての話は禁句。話をもち出そうものなら氷のように鋭く冷たい言葉と笑みで恐怖のどん底に陥るともっぱらの噂である。
「あら、ご機嫌麗しゅう。本日はどのような御用向きで……?
ここでそのような難しいお顔をされたら困ってしまいますわ。
せめて少しの間、唄でも踊りでも楽しんで行かれたらいかが?(微笑)」

鳳凰騎警団白組名簿帳:陸
名前:影椿ノ泡雪(かげつばきのあわゆき)
性別:女性
所属:鳳凰騎警団白組
年齢:20歳
鳳凰騎警団白組に所属する、武術としての縮地と抜刀術の達人。白組として戦地に立つ事を主な任務としており、紫電一閃とも言える技、その迅さは「椿の残り香で納刀を悟る」と噂される。
雪がちらほらと降り始めた日、名家に双子として生を受けるも、忌み子として引き離され、その存在を秘密裏に、籠の鳥として外を知らずに育つ。家は玻璃会に因り族滅されるが、皮肉にもその身を隠されていた為に生き延び、鳳凰騎警団に辿り着く。保護されて暫く休養した後に白組に入団した。
性格は穏やかで、言葉や仕草こそ柔らかく淑やかであるものの、自分に関心が持てずに居り、着物の崩れを気にせず白い柔肌を晒している事が多い。自分の生い立ちにも無関心であり、現状に不満や疑問も無く、双子である事も心の奥底では感じ取っているが、特に何をどうする気もない。
「色は匂えど、散りぬるを……真実見据える、菊の君」

鳳凰騎警団白組名簿帳:柒
名前:三河原 美羽(みかはら みはね)
性別:女性
所属:鳳凰騎警団白組(女性のみ)
年齢:16歳
みかはら茶屋の看板娘。淑やかでしっかり者。父親と共に経営している。
お茶や甘味、軽食を提供。美味しさもさることながら美羽の丁寧な接客も評判を
呼び、日々繁盛している。
その実父親ともに鳳凰騎警団の一員で、主な任務は諜報活動。
伝書鳩を飼育しており何らかの情報を掴むと鳩を使い、騎警団の本部へと飛ば しているようだ。たまに本部に顔を出すと団員たちのご飯の心配をしていく。
もしもの時の為に懐に小刀を隠し持っている。
「みかはら出張店にようこそおこしやす。どうぞごゆるりとしてって。
今日のお薦めはもちもちつきたてのお団子に甘辛いタレを絡ませた
みたらし団子やね。お兄さん何にします?」
