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鳳凰騎警団白組名簿帳:壱

名前:武光 誠(たけみつ まこと)
性別:男性
所属:鳳凰騎警団白組
年齢:48

50を目前にしたいい年のおっさん。普段は飄々とした雰囲気で軽口が目立つ。
しかし、戦争の時代を生き、数多の戦地をくぐり抜けてきた経験を持つ。
嫌という程戦を見て、戦争により妻を亡くした。戦いに嫌気が差し、世の中が

平穏になると、これ幸いと戦いから身を引いて慎ましく生活していた。
しかし、平穏も長くは続かず……世が入り乱れてきたことを感じ、悩んだ末

再び日出ずる国の未来の為、戦いへと身を投じることを決意した。

「その騎警団ってのぁ、おっさんでも入れるのかねぇ……?
 世は戦場……んなこた分かってるさ、嫌になるくらいに、な……。
 だから俺は、此処に来たんだ」

鳳凰騎警団白組名簿帳:弐

名前:賀茂 日和(かも ひより)
性別:男性
所属:鳳凰騎警団白組
年齢:19

誰に対しても明け透けで、口は軽いが態度も軽い青年団員。寝坊の常習犯。
空気は読まない。へらりと笑って他人の地雷を踏み抜く無礼千万な性根の

持ち主。
何かやらかしては長時間正座させられ、お説教されている姿が頻繁に目撃

されている。
先輩同輩からは日々「もっとしっかりしろ」「責任感を持て」と叱咤激励と

共にどつかれ、後輩からは陰ながら白い目で見られているが当人はどこ吹く風

である。
勤務実績は素行に似合わず良好(中の上)。実力と正義感は人並みに持ち合わせているものの、善悪の物差しにはどこか懐疑的。
(鳳凰騎警団に入団する折、雉崎や組長には事前に打ち明けていたらしいが)以前は玻璃会と浅からぬ関わりがあったようだ。

「罪人一味め。いざ、神妙にいたせ、っつーかさ、あんたら、もう
 そろそろ腹括ってくんない?
 括るのは首でも構いやしないけどさ。いやダメか。おれが怒られるな。
 まあまあ、待てば海路の日和ありって言うでしょ?
 その内なんか良いことあるって。それ迄生きてりゃ、の話だけど」

鳳凰騎警団白組名簿帳:参

名前:不知火 兼剛(シラヌイ ケンゴウ)
性別:男性
所属:鳳凰騎警団白組
年齢:32歳

三十路を過ぎたのに所帯も持たず、熱く滾る血と正義を愛する心で帝都を

守る男。

不知火財閥の長男として生を受け、跡取り息子として将来を嘱望されていた

にもかかわらず、「帝都は俺が守る!」と家を飛び出し、鳳凰騎警団に飛び

込んだ熱血漢。(なお、実家からは勘当されており、次男が財閥を継ぐことに

なっている。)
さすがにこの年になって、熱血だけで推すのは無理と感じ、普段は冷静な兄貴分を装っているが、非常時には化けの皮が簡単にはがれ本性が顔を覗かせるため、周囲は皆お見通しである。
見かけによらず甘味が好物。酒も好むが泣き上戸なので、仲間の前ではあまり

飲まないようにしている。

「おうおう、この不知火兼剛サマが来たからには、これ以上てめぇらの
 好きにはさせねえよ?
 久しぶりに腕が鳴らぁ……、ほら、かかってきやがれ!」

鳳凰騎警団白組名簿帳:肆

名前:狐弥汰 壱(こやた いち)
性別:男性
所属:鳳凰騎警団白組
年齢:不明

鳳凰騎警団白組に入団してから日は浅く自分より年下に見える人でも先輩は

先輩。
大人っぽい見た目とは裏腹にお面を付け普段からだらしない服装をしている。
本心なのか分からないふざけた喋り方が特徴。
ふらりと勝手に消え、女の子を口説いたりと厄介者であり、年齢は不明だが

煙草をよく吹かしている辺り成人を疾うに越えているのだろう。
日頃の行いが悪いせいで周囲からは良く思われてないだろうが内に秘めた物が

ある。

「よーし、今日も先輩達を見習って巡回ダー(棒読み)
 いやいや、かったるいからって休憩してた訳じゃありませんって。  
 先輩方は相変わらず正義だの悪だのでお熱いこと……。
 いや、皮肉じゃないっすよ。ちゃーんと尊敬してますって、ハイ。
 ほんとホント」

鳳凰騎警団白組名簿帳:伍

名前:明水 鏡止(あけみ きょうじ)
性別:男性
所属:鳳凰騎警団白組
年齢:27歳

日本刀を用いた抜刀術を得意とする。
その時々に合わせて数本の刀を使い分け、その動きの俊敏さもあり、何を抜か

れたか分からないと評されることも少なくない。
平和や平穏、風雅を愛するが、一番好きなのは可愛い女性。
日常的にどこまで本気か分からないような甘い言葉を囁いて、ちょっと

その気にさせたり、煙たがられたりしているようだ。

「平和な時代に生まれてくるなんざ、本来幸運なことなんだけどねぇ。
 何が不満か知らないが、俺は平和を愛する男なんでね。おいたが過ぎる
 子はお仕置きだぞ。特に男、てめーは駄目だ」

鳳凰騎警団白組名簿帳:陸

名前:黒朱鷺(くろとき)
性別:男
所属:鳳凰騎警団白組
年齢:18

大人しそうな外見とは裏腹に中身は腹黒男子。
丁寧な言葉づかいで笑顔を振りまきながら毒をまき散らす黒朱鷺だが女性、

子供に対しては紳士対応。彼の性格の悪さは仲間内と対面したゴロツキたち

しか知らない。
父の影響もあり「悪ハ滅セヨ」の考えが強いため悪事を働く者に対しては一際

厳しく接する。

「この世の平和のために悪は全て排除せねばいけません。
 そこのごみさんたち目障りなので掃除させていただきますね」

鳳凰騎警団白組名簿帳:柒

名前:紀代晴(きよはる)
性別:男性
所属:鳳凰騎警団白組
年齢:23

幼いころに母親を亡くす。父親は有名な女形役者だが、身分違いの婚姻が

認められない時代の子のため、幼いころは過酷な生活だった。
法が変わったのち引き取られ後継ぎとして教育されたものの、父の現在の

結婚相手が男の子を産んだため後継ぎの権利を譲渡し、過去の自分のような

子どもがいない国を作りたいと騎警団に入った。
女形教育が多少影響したのか、男ながらに女子力は高く肌もきれいで

オネエ言葉を使う。
怒ってるときの口調が一番丁寧になり凄みが出るという噂がある。
拳銃と短剣、両方の武器を扱える。

「卑劣な行為は絶対に許しはしない。
 ふふ。アタシを怒らせると後悔するわよ?」

鳳凰騎警団白組名簿帳:捌

名前:月見 清秋(つきみ せいしゅう)
性別:男性
所属:鳳凰騎警団白組
年齢:16歳

外人との間の子で日本人離れした見た目から忌み嫌われてきた。
しかし鳳凰騎警団に入り、成果を上げるようになると周りの態度も少しずつ

軟化した。
そのおかげか前よりも笑顔が増え、生き生きしているように見える。
大きな太刀を振り回すその姿は豪快そのもの。
年齢の割りに背が高く大人びているので、いつも実年齢より上だと思われる。
真面目で努力家、そして今まで良い感情を向けられることが少なかったために

悪意に敏感で好意に鈍感。

「俺、月見清秋って言うんだ。月見でも清秋でも好きな呼び方をして
 くれ。まだ若造で頼りないかもしれないけどよろしくな!」

鳳凰騎警団白組名簿帳:玖

名前:赤城(あかぎ)
性別:男性
所属:鳳凰騎警団白組
年齢:30代前半であるが本人は永遠のガラスの十代だと称している。

   勿論誰も信じていない。

情に厚い兄貴肌だがお酒と賭博が大好き。花札には自信あり。
人の色恋沙汰によく首を突っ込みたがる。大抵は余計なお世話なことが多いが

至って本人は大真面目に考えているからタチが悪い。
本人自慢の怪力を生かして大剣を振るう姿は大輪を咲かせる赤い華の様である

と称賛されるほど洗練されている。
昔、平穏に過ごしていた村を仲間の裏切りで賊に荒され相棒と片目を失う。
普段はおくびにも出さないがその裏切り者を見つけ出し相棒と仲間の敵討ちを

果たすことを目的としている。
額当ては相棒の形見であり戦闘時には必ず着用している。

「よォ。このオレと勝負してぇ奴ってのはお前か。
 酒の飲み比べか?花札か? ……それともこの剣の餌食に立候

 補ってか?
 いいねぇ、嫌いじゃないぜ。その誠意にオレも全力で迎え討とう。
 かかってきなさい」

鳳凰騎警団白組名簿帳:拾

名前:華山花山 源五郎(はなやまかざん げんごろう)通称「はな」
性別:男性
所属:鳳凰騎警団白組
年齢:不詳

白組に籍を置く情報屋。舞と楽と風雅を好む風流人でもある。 
男とも女とも見える風貌を生かし、女装しての潜入捜査もこなす。
扇に煙管にナイフを、横笛に短刀を、番傘には刀を仕込む等、常に暗器を身に

つけている。
基本は後方支援、情報収集が第一であるが、懐に潜り込んでの接近戦も必要と

あらば行う。
年齢は明かそうとしない(曰く「謎めいた部分あればこそ魅惑的に映るものだよ」)
名で呼ぶと機嫌が悪くなる面倒な一面がある為、通称呼びが定着している。
間違っても「ゲン」さんと呼んではいけない。
一人称は「私」、希に「俺」を使うことも。

「おや今日はどうした、――なんて私の所に来る者に無粋な質問だった。
 来なさい。丁度香りの良い茶が手に入ったんだ、今宵君の顔を愛で
 ながら愉しむのも一興……ふふ、少しばかり話し相手になって貰う
 だけさ、(片眼瞑り)悪くない交換条件だろう」

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